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ちよだ区議会だより No.146 平成12年(2000年)3月20日号

情報公開の特集号

千代田区議会情報公開条例の基本的な考え方がまとまる

区民の知る権利の保障と議会の説明責任を明記

区民の救済機関としての審査会を条例で設置

情報公開検討会の構成
座長 鳥海隆弘 (議会運営委員会委員長/
自由民主党議員団幹事長)
副座長 竹田靖子 (区民ネットワーク幹事長)
委員 石渡伸幸 (議長・自由民主党議員団)
委員 中村つねお (副議長・区民ネットワーク)
委員 大宮正義 (自由民主党議員団副幹事長)
委員 小枝すみ子 (拓く会議員団幹事長)
委員 木村正明 (日本共産党区議団副幹事長)
委員 山田ながひで (公明党議員団幹事長)

区議会では、開かれた議会を目指して、これまで全ての委員会を公開し、自由な傍聴と資料の閲覧など、区民のみなさんに公開性を重視した議会運営に努めてきました。また、この区議会だよりに加えて、インターネットホームページを導入するなど、区議会活動の情報提供も積極的に行ってきました。

しかし、地方分権の推進の中で、区民のみなさんの関心が高まり、さらに、区議会の検査権や調査権が拡大され、これまで以上に政策・調査機能の充実が求められています。

したがって、区議会の果たす役割はますます重要なものとなっています。

このような状況のもとで、区民のみなさんの議会活動への参加と監視の観点から、情報の公開と活用の必要性が高まっています。

区議会としては、個人情報の保護に十分配慮した上で、保有する情報に対して区民のみなさんの知る権利を保障し、区議会の活動について、説明する責務があります。

区議会として公開や信頼性を高めることにより、区民のみなさんと共に歩む公正で民主的な議会運営の確立を目指して、区議会独自の情報公開条例制定に向けての検討作業を行ってきました。

検討に当っては、情報公開検討会を昨年7月に発足させ、まず、条例制定に向けた課題の把握と基本的な事項の整理を行い、検討してきました。

その基本となる主な事項は、

  1. 区民の知る権利と区議会の説明責任
  2. 公開する情報
  3. 非公開の範囲
  4. 請求者の範囲
  5. 費用の負担
  6. 区民の救済機関の設置
  7. 情報提供の推進

などです。

具体的な検討は、関係する図書の購入や各自治体や議会の条例などを積極的に収集し、委員の自由な意見交換を行い、方向性を示した検討結果をまとめました。

この間、学識経験者との勉強会やアドバイスを受けました。また、情報公開条例をすでに運用している自治体、議会の調査も実施してきました。

その結果、条例には、区民の知る権利の保障と区議会の説明責任を明記すること。公開することを基本的な姿勢としていくが、個人のプライバシーを保護すること。誰もが情報の請求ができること。資料等のコピーは、費用負担してもらうが、減額制度も設けること。請求者の救済機関は、第三者性を確保した審査会を条例で設置すること。情報提供を積極的に行うこと。などを明記していく必要があるとの方針が示されました。

この方針を全議員とともに検討し、現在開会中の平成12年第1回定例会に議員提出の議案として、提案する予定です。

知りたい!確かめたい!の実現を目指して情報公開制度を制定していきます!

ここでは、区議会の情報公開条例の基本的な考え方の概要についてご説明します。

区議会の情報公開ってなんですか。

区議会には、区長から提案された議案をはじめ、本会議・委員会の記録や資料、みなさんから提出された請願・陳情、他の自治体や議会の調査結果、各種事務事業や支出に関係する書類等、議会活動にかかわるさまざまな文書等があります。

これらの文書等の中で、みなさんが知りたい情報、必要としている情報、活用していきたいと考えている情報を公開していくのが情報公開制度です。

しかし、この情報の中には、個人の情報や法令等で公開できない、してはならない、情報などもあります。

とくに、個人に関する情報は、保護されることは当然ですので、慎重に取り扱う必要があります。

区議会では保有している情報を「条例に基づいた請求により、取得できる情報」と「広く誰でもが自由に閲覧でき、取得できる情報」の2つに分けてみなさんに提供していくことを考えています。

どのような情報が対象となるのですか。

区議会事務局の職員が職務で作成したものや取得したもので、区議会議長が管理している文書、写真、フィルム、カセットテープ、フロッピィディスク、光ディスクなどを対象にしていきたいと考えています。

情報の公開に区議会はどのような責任を持つのですか。

  1. 情報公開条例の解釈や運用に当って、請求者の権利を尊重すること。
  2. 議長が管理している文書等については、原則として全てを公開対象とすること。ただし、個人に関する情報については、十分に保護する必要があるため、公開・非公開の判断は慎重に行うこと。
  3. 議長が管理している文書等を適切に管理し、その作成や分類、保存、廃棄、検索方法等の基準・整備等を行うこと。
  4. 情報公開条例の趣旨や手続方法等を区民のみなさんが、有効に活用できるよう周知していくこと。
  5. 条例が運用された後も、区民のみなさんや学識経験者等の意見を聴き、情報公開制度の見直しを含め改善していくこと。
  6. 情報公開制度の実施状況を公表すること。

などですが、みなさんにも、情報が公開され、また、提供された情報を適正に使用していくことが求められます。

区民だけが情報の公開を請求できるのですか。

区民や区内在勤・在学者だけではなく、誰でもが請求できるようにしていきたいと考えています。

請求の手続きはどうすればよいのですか。

区議会事務局に備え付けてある請求用紙に氏名や住所(法人等は、名称、事務所(事業所)の所在地、代表者氏名)などを記入し、区議会議長宛てに提出することを考えています。

提出の際、区議会事務局職員が内容を確認しますが、もし、記入もれや不備があったときは、職員が詳しく説明したいと考えています。

また、今後は、時代に対応したサービスとして、ファクシミリやインターネットでの受付も可能となることも必要と考えています。

しかし、個人情報の保護や機器の整備等、多くの課題もありますので、引き続き検討していきたいと考えています。

どのように公開されるのですか。

みなさんから情報の公開請求があった場合、議長は、直ちに請求のあった文書等の内容を慎重に調査し、公開・非公開等の判断をして、その結果を請求者に通知します。

請求者は、議長から通知された内容を確認した後に、公開又は一部公開された場合には、区議会事務局で請求のあった文書等のコピー等を受け取ることとなります。

受け取る日時や場所は、通知書に記入されます。

また、非公開となった文書等については、なぜ非公開となったかの理由を通知書に記入します。

なお、公開する文書等の中に、一部が非公開となる場合が考えられますので、その場合でも一部非公開の理由を記入します。

基本的には、以上のような公開手続きを考えています。

公開された場合の費用負担はありますか。

文書等の閲覧は、無料とし、公開された文書のコピーについては、費用を負担していただくことを考えています。また、本会議や委員会を記録したテープやフロッピィディスクなどのコピーも費用の負担を考えています。

それぞれの料金の設定は、今後検討していきます。

私たちの不服申立ては、どのように保障されるのですか。

公開した情報や非公開となった情報に対して、どうしても納得がいかない場合には、議長に対して、行政不服審査法に基づいた手続きにより、不服申立てができます。

不服申立てがあった場合、議長は、区民の救済機関として位置付けられた「審査会」に意見を求めることを考えています。

審査会の役割を教えてください。

審査会は、議長から不服申立てについて意見を求められた場合に、不服申立ての内容を審査して、議長に審査した結果を述べなければなりません。

この場合に審査会は、議長に対して、不服申立てに関する文書や資料、また、その内容によっては、文書や資料を分類したり、整理して提出するよう求めることができます。

議長は、その指示に従って関係する文書等を審査会に提出することになります。

さらに、審査会は、不服申立てを行った人や関係者から説明や意見を聴きくことができるようにしたいと考えています。

審査会は、私たちに公開されるのですか。

審査会の審査は、公開を考えています。しかし、個人の情報を保護する関係から、審査する内容によっては、非公開とする場合が考えられます。

公開・非公開は、議長ではなく、審査会の会長が判断することにしたいと考えています。

審査会の委員は、どのように選ばれるのですか。

審査会の委員は、学識経験者や情報公開制度に高い見識を持つ人を議長が選任することとなります。選任の方法については、みなさんの意見も参考としながら、決めていきたいと考えています。

情報提供で取得できるものとはなんですか。

情報提供とは、情報公開条例に基づいて請求されなくても、閲覧や必要ならば取得できる情報を考えています。

これまでも、本会議や常任・特別・議会運営委員会は、公開されてきました。

とくに、常任・特別委員会については、委員会で配布された資料の閲覧もできました。

また、本会議は、会議録でその内容が全て公開され、常任委員会と予算・決算特別委員会は、記録したテープも聴くことができました。

これからは、常任や特別、議会運営委員会の内容を記録したものを配布した資料とあわせて、誰でもが自由に閲覧し、必要ならばコピー等ができるようにしていきたいと考えています。

この他にも、自由に取得できる情報の検討もしていきたいと考えています。

これからのスケジュールを教えてください。

現在開会中の平成12年第1回定例会で、議員提出議案として提案します。

この議案が可決されれば、4月以降情報公開条例に基づいて、具体的な内容を示した施行規則を制定していきます。また、情報公開条例に基づいた運用ができるよう、すでに制定されている条例や規則、規程、要綱等の見直しを行うほか、必要に応じて新たな規則等も制定していきたいと考えています。

現在の予定では、今年の秋には、条例を施行していきたいと考えています。

区議会からのお知らせ みなさんの声をお聞かせください!

区議会の情報公開条例は、区民のみなさんが知りたい情報を公開するための基本的な考え方やその手続き、それぞれの役割等を明らかにしたものです。

今後、現在保有している文書などの調査や個人情報などの非公開の範囲、具体的な手続き方法、審査会委員の選任基準、情報提供の範囲など、さまざまな検討が必要となります。

情報公開に関するご意見やご要望、ご提案など、どんなことでも結構ですので、みなさんの声をお聞かせください。お待ちしています。

千代田区議会事務局調査

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